陽水の駅舎友人帳

劣等高校生の日常。気分で更新。最近はアニメ記事書きます。

遠き山に 日はまだ全然落ちません…ってか山があるの東だ

…GWでなかなか駅を訪れない今日この頃。出掛けようとすると強くなる雨。一応暦の上で昨日今日で立夏。もう夏の初め、梅雨も近づく。駅舎ネタがないので何となく湿っぽい気持ちになってしまう梅雨にオススメの本でも紹介することとしましょう。

まずは1冊目。「僕僕先生」(著;仁木英之)舞台は中国唐時代。元エリート県令の父の財に頼りぐうたらな生活を送る青年、王弁。ある日地元の黄土山へと登り、一人の美少女に出会う。僕僕と名乗るこの少女、実は何万年という時を生き抜いてきた仙人だった。不老不死の身に飽きた辛辣な美少女仙人と生きる意味を知らないニート青年が天地陰陽をひとっ飛び!大ヒット僕僕シリーズ第一弾!ー(紹介文引用)

この本を初めて手にした時、実は既に自分はこの仙人の存在を知ってました。ただですね、ちょっと間違った知り方をしていたんです。この本はシリーズ物なので「僕僕先生ー零」という話もあるんですが、あろうことか1巻を読む前に0巻という本編から外れたお話から読み始めてしまったのです。アニメ見る前にキャラの設定本読んじゃったみたいな感じですね。そんな経緯がありまして、この子のポジションは…?というまさかの状況に陥り、急いで今回紹介した1巻を購入したわけです。それは置いといたとしてとにかくこの本は面白い!そして文章が上手い!

まず驚くのは風景の表現が巧みで季節を感じられる事。かなり沢山本を読んできた(師には負けます)けれど、ここまで季節や風景を味わえる本はそうそうないと思います。あったとしても季節が限定されていたり、風景が変わらなかったり、表現がありきたりだったり…。自分で作文や文章を書いている時にもよく感じますが自然を言葉にする事が難しいんです。まさに言葉で表現できない美が自然にあるという証拠なんですが、作者側からしてみれば「書かない事には伝わらない!」のであって疎かにするわけにはいかない部分。それをわずかな語数で読者の頭の中にそのイメージを生み出すから仁木先生は凄い。

次にキャラクター。男女ペアの話で、出来る男やイケイケ男ともじもじ女又は大人しい女でペアを作っている物なら少女漫画でもよくあるし、恋愛小説(?)などでもありますが今回は辛辣な女とダメな男。これだけ見たらみさえとヒロシ(クレヨンしんちゃん)が頭に浮かびますがそんな家庭的な話ではない。旅ですよ、この話!しかも(生きてきた年月は置いといて)若者同士の話です。新鮮です!読めば読むほどキャラクターの個性に惹かれていく…でもここで詳しく話すとネタバレなんでここいらで止めときましょう。

更に読みやすいのも見どころ。舞台が中国である事もありただでさえ漢字表記が多いのにスラスラ読めてしまう事に読者は間違いなく驚きます。書店まで足を運び、本を手にとって「漢字が多いからやっぱり読むのをやめよう」と本を棚に戻した方、今からでも遅くない!読んだほうがいいです。今読もうと思った方、絶対読んでください!

ちなみに在庫はすぐなくなるので本屋にあったらラッキーです。できれば自分の足で本屋まで行き内容を確認してから購入するのをお勧めしますが、この紹介文を読んで「いける!この本絶対読んだるわ!」って方はAmazonでの注文をお勧めします。