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陽水の駅舎友人帳

劣等高校生の日常。電車通学。気分で更新。今年の学園祭は方向音痴発動なるか…⁉︎

世の中全部金だと思うなよ!って言いたいけどジャンプ買うには金がいる

駅に行ってないなぁ…でも今日は少し出かけてきました。勿論乗り物ネタですよ。

という事で、家から徒歩2分のところにある自転車屋さんに行ってきました。実は自分、春休みに自宅から2キロぐらい離れたところのスーパーから猛スピードで一度もブレーキをかけずに坂を下りきる、という小学生がやってそうなミッションに挑戦してみたんです。風立ちぬじゃないですけど風になれるような気がしたんで早速チャレンジ。見事ミッション成功…でもミッションには危険も付き物で我がチャリが、相棒のチャリが、軽症を負いましてパンク致しました。((((;゚Д゚)))))))ノォォォォォォ面倒くさがりな自分は「け、軽症だから応急処置でいいよな!」と逃げ、結局病院(自転車屋)にチャリを連れて行きませんでした。母には一応報告したものの、「修理してきなさいよぉ」みたいな適当なお返事。その直後に始まった高校生活。多忙のあまり我が相棒の存在すっかり忘れてました…(玄関の横に置いてるけどね、疲れ切った学生の目には映らなかったんです)。

そんな状況で今日を迎えたわけですが、今日は何故か凄くやる気がありました。勉強が進む進む。そこにいきなり母親の左フック如き言葉が飛んできたわけです。「いい加減に自転車修理してきなさい」と。こちらとしては錯覚から飛んできたパンチであった上になかなかな攻撃力でダウン取られた気分。しかも苦手な父親の前で父親には報告していない自転車の病状を淡々と語り始めたもんですからテンプルに右アッパー打たれて脳震盪起こすかと思いましたよ。更に父親の追い打ちが「今日修理しなかったら今月の小遣いカット」。ミドル級が右クロス繰り出してきたようなもんで1ラウンド終わる前にダウン2本取られて終了した自分。これには従うしかない。そんなこんなで渋々自転車屋へ向かう。自分が向かったのはまだ行った事がない老舗の自転車屋。塗装が剥げてきている事もあって、入り口も不明で結構入りにくい。しかし行かなきゃ始まらない、頑張って声かけてみました。するとニョキッと脇から登場してきたおじちゃん(いや、おじいちゃん)が「修理?」と聞いてきてくれました。少しびっくりした、いやいや少しどころじゃなくびっくりした。だってニョキ、ですよ⁈隣からニョキってマジで出てきたんだもの‼︎ニョキって‼︎まぁ最初はびっくりしたけどおじちゃん自体は面白い人っていうかすごい人で修理のスピードが恐ろしく早い。5分でパンク直しちゃったんですから。それを見て自分は自転車屋の前で一人で呆然と立ってました。職人って本当に凄い。言葉じゃ表せない何かがあると思う。こういう人が日本にはまだたくさんいるのかなぁと思うと嬉しかった。でも日本に残る職人も高齢者が大半になってきている。失われてる技術は日常に欠かせない技術だったりもするのに自分も含めて世の中の人たちはいい大学に進学しようとか、いい会社に就職しようとか、お金を稼ごうという方向にばかり進んでいるような気がしてます。日本…このままじゃ死んじゃうような気がします。今勉強する事は大事な事なんだろうけれど、お金を稼ぐ事を前提に勉強する事だけはしないでいたい。そんな事を考えていた5分間でした。

修理が終わって説明があって、帰るタイミングになった時、ふと質問をしてみました。このまま帰るのが何処か惜しいような気がしたんです。身近にそうそういない職人さん。その人が目の前にいる。折角だからいろいろ話して帰る事にしました。まずはどれぐらいお店をされているのか。聞いたらおじちゃんは快く答えてくれました。なんと53年だそうです。「半世紀越したぜぇ!」とノリノリで答えるおじちゃん。聞いてない事も話してくれました。この自転車屋の前の通りは今では国道で大きな通りですが前は道などなく、適当に馬車が走っていたとか。しかも目の前の私立大学は少年院だったらしい。区役所前は電車が通っていて大変賑わっていた、なんて事まで話は進む。さらに更におじちゃんの娘さんは50歳でお孫さんは28歳らしい。途中から「これ思いっきり個人情報じゃねぇか!ダメじゃんおじちゃん!」みたいな内容だったけどずっとニコニコ話してくれてこっちも楽しかった。地域の力ってこういう感じなんだぁ!ってここに引っ越してきて6年目に突入してから知る高校生。こんな日があってもいいかもしれない。人間ってやっぱりいいな、っていう道徳の教科書みたいな締めになっちゃったけど、今日は本当にいい日だった。

でも今月の小遣いゲットしても自転車の修理代と同値だから今月ジャンプ買えないってオチでした。